選抜高校野球: 流れを変えた前橋育英の荒井監督の采配

前橋育英の2番手・皆川=阪神甲子園球場で2017年3月20日、平川義之撮影

 ○前橋育英(群馬)5−1中村(高知)●

 2点差を追う中村の六回の攻撃。先頭の大崎に中前打で出塁を許すと、前橋育英の荒井監督は、ここまで被安打3、失点0の先発左腕・丸山に代え、2番手右腕・皆川をマウンドに送った。丸山は五回から足がつり始めていたという。

 昨夏の甲子園で登板経験があり、「五回の攻撃の時に監督から『丸山が駄目になったら行くぞ』と言われた」という皆川は準備ができていた。2死一、三塁とピンチを広げられたものの、得意の直球で中村の5番・中野を二ゴロに打ち取った。

 「リードしていたが、流れは中村にいっていた。六回を0点に抑えたのがポイント」と荒井監督。流れは変わり、その裏、前橋育英に追加点が入った。

 中堅を守っていた五回の守備で、相手先頭打者の、背後を襲う大飛球を好捕した皆川は「スタンドが沸いて、さすが甲子園と思った。テンションが上がった」。気分良く臨んだ六回の投球については「要所を抑えることができた」と振り返った。

 前橋育英は丸山、皆川とともに昨夏の甲子園で登板し、昨秋の公式戦9試合中、チーム最多の6試合、30回を投げた右腕・吉沢がけがでメンバーを外れた。この日クローザーを務めた身長192センチの大型右腕・根岸について、荒井監督は「投げさせられたのは大きかった」。主戦格を欠いてもなお厚みのある前橋育英投手陣は相手打線を悩ませそうだ。【大矢伸一】

2017年03月20日 20時09分

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